友人の結婚式に出席した時のことです。
新婦である私の友人は、とてもシンプルで大人っぽい女性で、好みもシンプルで
すっきりとしたイメージの女性です。
結婚式も、好きな白いシンプルな花とグリーンだけのフラワーアレンジメントで
ドレスも何も飾りのないシンプルなAラインのウェディングドレス、という感じで
すべてがシンプルです。
といっても、質素という意味ではありません。
チャペルには大勢、友人が集まり、その友人たちの華やかなドレスの色と笑顔で、
言えば普通の結婚式なのですが…。
神父さまのお言葉で、誓いの言葉を言い始めた新郎新婦。
ここで、二人ならではの面白い趣向がありました。
彼女が長年習っている御習字の先生が、立派な文字で、メッセージの詩を詠んで
プレゼントしてくださったとのことで、それがポスターくらいの大きさの額に
入れて、運ばれてきたのです。
そこには、達筆な文字だけではなく、二人にそっくりな、墨で描いた似顔絵が!
これには参列者が、わあ〜と湧き上がりました。
なんと、まぁ、デフォルメされてそっくりなのです。
が、シンプルな雰囲気の結婚式に、こんな感じの似顔絵が登場するとは
なんだかみんなびっくりで、でもかなり笑顔がこぼれ、会場が和らぎました。
そして、二人でその詩を朗読して、式は終了しました。
ちょっとした趣向が、思い出深いものにしてくれますね。