小学校6年生の時の担任の先生が、今年の春、定年退職されました。
先生は、児童からもとても慕われていましたし、父兄からの信頼も厚く
また、とても仲が良くて、卒業以来、毎年お正月には、父兄と先生とで
新年会を開いていました。
そのうち、子ども世代が成人し、父兄と先生とで開いていた新年会に
子ども世代も参加するようになりました。
子ども世代が結婚すると、奥さんや旦那さんも新年会に一緒に参加して
仲間に迎え、子どもが生まれると、新年会で皆にお披露目するのが当たり前の
ようになってきました。
父兄に任せていた幹事も、子ども世代が担当するようになりました。
そして、偶然にも、先生の定年退職と同時に、母校が閉校することに
なりました。
閉校記念式典には、大勢の卒業生や保護者らが集まり、一緒に校歌を歌い
涙を流して閉校を惜しみました。
閉校記念式典の後、新年会以外で初めての同窓会をしました。
その時、先生と新年会の幹事をしていた4人の仲間に、他の同級生たちが
似顔絵が描かれた色紙をプレゼントしてくれました。
色紙の真ん中には、先生の笑顔。
先生の周りには幹事4人の笑顔。
「卒業して30年。みんなの絆をつないでくれてありがとう」という
メッセージも入っていました。
これから40年、50年と、新年会を続けていこう、と幹事一同
約束しました。